今でも使える石見の方言講座
農作業の言葉編
言 葉 | 意 味 | 使 い 方 |
こさえ | 準備 | 米づくりはな、前の年からこさえをしとかにゃあ、米は出来んでのぅー。 |
ずんど | 一番 | あんなずんど上の田まで負うて上がるだ。 |
あがた | あぜぬり用の土 | そいから水をあてて、あがたあ寄せてな。 |
ほとり | 田のまわり | おお!!荒起こしがすみゃあ、ほとり刈りうせにゃあやれんよのぅー。 |
そいから | その後 | そいから水うあてるんよ。 |
むいて | 〜に | 畦を塗ってのぉー、その畦へむいて、豆を植えるだ。 |
なぎり のっける |
にぎり のせる |
その上へ焼き土うひとなぎり のっけとくだ。 |
せざった そいでも |
しなかった それでも |
小豆は、なんぼぅもできゃあせざったが そいでも植えときよったてぇー。 |
いたしい | むずかしい | 歩くにも草あ刈るにもいたしかったなあ。 |
おなご | 婦人 | 代掻きの間におなごは苗とりだ。 |
さんばい こまあ |
田の神様 小さい |
さんばい田が決まっとてな、 こまあ田あ一枚植えるぐらいなもんよ。 |
さあて | 挿して | なんぞをさあておくだ。 |
そうとめ(早乙女) | 田植えをする婦人 | 春はそうとめが大将だったて。 |
こう ほそい |
飼う 腹がへる |
そいだが誰ぞ先い起きて牛うこうとかにゃあ 牛の腹がほそうちゃあ、仕事にならんだ。 |
はすま ばんげ |
おやつ 夜 |
三時にはすまで三十分ぐらい休んで、 ばんげ暮れるまで植えて、七時頃になったよのぅー。 |
てご | 手伝い | 牛を飼うたり早乙女のてごをして植えたりだ。 |
さっち | いつでも | 隣の婆さんが、話が聞きたあもんだけえ、さっち真中へ入ってのう。 |
わあて | づつ | 一枚わあてあとわら踏んで、あとをこさえとかにゃあやれんけえ。 |
いついき | いつも | 照っても降ってもいついき田へでとるだけえ。 |
し ええでき |
人 いいでき、上手、うまく |
上手に植えてだるしゃあ ええできにとった苗を握れるけえ。 |
ごっつおう | ごちそう | 田植えだけえ、ごっつおうするだがな。 |
まめに | 健康に | まめに田が植えられるようにいうて、豆飯う炊あて、煮〆え煮るぐらいのことよ。 |
こさあで | 削りとる | 古鎌でこさあで、根う残さんようになあ。 |
つじ | 先 | 手袋やなんぞするじゃあなあけえ、指のつじが痛うてのう。 |
すめて | 済まして | 盆までに畦草あすめてなあ。 |
いわえる ひてえ |
むすぶ 一日 |
かずらで、いわえるだけえ ひてえかずらあたくらにゃあやれん。 |
へえで、へいで | はいで | 檜や杉う造林の間引きう皮あへえで、はでさわにするのよ。 |
のす | のばす | 腰やなんぞ、のす間あ、ありゃせんよ。 |
いいそ みてる |
稲をゆわえる縄 なくなる |
いいそが早う、 みてんにゃあやれんのよ。 |
かやれる いかざあ |
倒れる 行かなければ |
しもにゃあ、はでがかやれた早うまま食うて手ごに 行かざあ。 |
けっか | けっこう | けっか使いわらが、いりよったけえなあ。 |
こさえる | 作る | いいそを、のうて、ぞうりをこさえてなあ。 |
えっと | 沢山 | 安い時に、えっと買うて、塩にしといてやあて食うだ。 |
まくれた めげる |
ころんだ 壊れる |
炭ども負うてまくれたちゃあ、 めじゃめじゃに、めげるけえのう。 |
ちいっとわあて | 少しずつ | ちいっとわあてしか仕事にならんけぇのう。 |
いついき | 何時も | 「ろうこ」にゃあ、いついき湯あ沸いとるけえ。 |
いぬる | 帰る | みんな大分刈ったけえ、はあおごねていぬるかの。 |
いにしな | 帰るとき | 荷張りはしっかり〆てのういにしなに荷がとけりゃあ、やれんけぇのう |
きびりつける | むすびつける | 水がでても流れんように、きびりつけておけよ。 |
せやあなかろう | 大丈夫だろう | 今日はせやあなかろうけえ水を干しとけよ。 |
しわあ | つらい、苦しい | 牛もしわあけえのう。 |
ひやこる | 呼ぶ | 大きな声でひやこる。 |
まま | ご飯 | あねえや、ままあ食うようにしてくれえや。 |
ゆうに すうて |
ゆっくり 一服して |
まあ、おおがんさいゆうに すうて出ちゃんさい。 |
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2014年6月リニューアル
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最終更新日2023年9月24日